「すべてを愛で受け止める」という名の、エネルギー不法侵入
スピリチュアル界や自己啓発の現場において、まるで親の仇のように繰り返される、美しい呪文があります。
「嫌な相手も、理不尽な出来事も、すべては愛です。大きな愛で受け止めましょう」
……おっと、少しお待ちください。
静謐監査官として、私はこの現場に、笑顔で厳重な「イエローカード」を突きつけざるを得ません。
これは愛でも何でもありません。ただの「境界線(セキュリティー)の完全崩壊」であり、自分の領土に対する致命的な不法侵入を許している、重大な適合エラーです。
監査現場:あなたの領土は「ゴミの不法投棄コンテナ」ではありません
「すべてを愛で受け止める」を真に受けてしまった真面目な方々は、往々にして次のような惨状に陥っています。
- 友人からの、終わりのない「愚痴という名のデスボイス」を、聖母の微笑みを浮かべながら2時間も拝聴している。
- 理不尽に不機嫌を撒き散らす上司やパートナーに対し、「あの人もきっと傷ついているのね」と、マザー・テレサばりの包容力で理解しようと血眼になっている。
- 自分の境界線の中に土足でズカズカと踏み込まれているのに、「これも私への学び、ありがたいギフト」と謎の納得をして耐え忍んでいる。


