今、世界全体が「再起動」の音を立てています。
11月11日という「1」の連なりは、まるで新しいコードを入力するようなタイミング。
けれどそれは派手な革命ではなく、静かな確認作業に近いものです。
自分は何を終わらせ、何を続けるのか。
外の出来事ではなく、「内側での判決」が下されようとしています。
多くの人が今、“移行期の舟”に揺られています。
岸を離れるのは決して嫌ではないのに、次の陸地がまだ見えない。
その曖昧は、人を最も不安にさせます。
過去に慣れすぎた人ほど、今の静けさを“停滞”と勘違いするでしょう。
けれど実際は、未来へ向かうための思考の整理が始まっているだけ。
「何を手放せばいいのか」ではなく、「何を持っていく価値があるか」。
その見極めを、あなたの心が丹念に行っているのです。
いま必要なのは、何かを捨てる勇気よりも、大切なものを丁寧に温め直す知性です。
例えば、長く続けてきた習慣や仕事の中に、小さな「再生の種」が眠っていないでしょうか。
あるいは、関係性の中で「もう古い」と思っていたつながりが、形を変えて息を吹き返すかもしれません。
本当に手放すべきは、人や出来事ではなく、「過去の自分の評価基準」なのです。
この時期、可能性が多すぎては、かえって目がかすみます。
どれも魅力的に見え、けれどどれも決定打には欠ける。
その混乱の正体は、「どの選択肢も、今のあなたが選ぶには少し小さい」ということ。
これまでの自分に合わせて世界を見ようとすると、どの夢も少し窮屈に感じられます。
だから、焦って決める必要はありません。
選択とは「行動すること」だけでなく、「見極める静けさ」でもあるのです。
11月11日のポータルは、「意識の再配置」を促すタイミングです。
つまり、古い自己イメージと新しい現実の間に橋を架け直すようなプロセス。
この日は、自分の声を再び信じることに意識を向けてください。
周囲の期待や情報の洪水の中で、あなたが一度置き去りにした“感覚の記憶”が蘇ってくるはずです。
それは、論理よりも確かな羅針盤です。
変化はいつも、静寂の底から始まります。
外の世界がざわつくほど、内側では新しい秩序が形成されている。
「進んでいるのか分からない」と感じるときこそ、最も遠くまで来ているのです。
この11月11日、どうか“判断”ではなく“聴くこと”を選んでください。
何かを裁く代わりに、何かを赦し、そして自分を再び招き入れる。
そのとき、あなたの中で止まっていた舟が、音もなく動き出します。
行き先は、かつて夢見た場所ではなく、今のあなたがようやく受け入れられる現実。
それこそが「目覚め」の本当の意味です。
アセンションとは、ここではない何処か遠くへジャンプすることや、あなたではない別人のあなたになることではありません。
あなたが、これは私ではない、と切り離していた側面を拾い集め、まだ見たことのないあなたの側面に出会って、完全に『あなた』になることです。
素敵な11:11を。。。
Makiko
⭐️今月の青空リトリートのゲストライターは、カリグラフィーアーチストのYoshikoさんです。
青空リトリート ~Makikoの家 https://www.aozoraretreat.com


