スーザンケインの『内向的な人が秘めている力』のTED TALKは、
自分が内向的なことに、羞恥心や罪悪感を持っている人達に見て頂きたい動画です。
社交的で活動的であることが何より評価される文化において、内向的であることは肩身が狭く、
恥ずかしいとさえ感じられます。
しかしスーザン・ケインはこの情熱的な講演で、内向的な人は世界にものすごい才能と能力を
もたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。
この動画は英語ですが、気になったフレーズを少し日本語でご紹介します。
◆内向的な人は、もっと静かで 目立たない環境にいる方がやる気になり、
生き生きとして能力を発揮できるのです
◆学校では、思考力を単独飛行させて挑むべき 数学や作文でさえ
子どもたちは委員会のように振る舞うことを期待されています。
単独行動したり 1人で作業するのが好きな子は、 はみ出し者とか
問題児と見られてしまいます。
教師のほとんどは 理想的な生徒は内向的でなく 外向的なものだと思っています。
実際には内向的な方が成績が良く 知識があるにも関わらず。。。
◆会社での 内向的なリーダーは、 積極的なメンバーが アイデアを出して
活躍できるようにさせる一方、
外向的なリーダーは 気づかぬうちに 何でも自分で仕切ることに 夢中になって
他の人のアイデアがなかなか 活かされないようにしてしまうのです。
◆みんな1人になって、 集団の力学による歪みを受けずに 自分独自のアイデアを考え出して
それから集まって、 ほどよく調整された環境で話し合う方が ずっと良いのです。
◆探求者は1人で荒野をさすらい 、その中で顕現や啓示を得ます。
そしてそれを みんなのいる コミュニティへと持ち帰るのです。
だから荒野なくして啓示はないのです。
◆私が言いたいのは、社会として両者をもっとうまく バランスさせる必要がある、
ということです。 陰と陽のように両方必要なのです。
◆私は、最近内向性についての本を出したんですが、 書くのに7年かかりました。
私にとってその7年は ひたすら読書し、 書き、 考え、 調査する至福の時でした。
しかし、ここに来て突然私の仕事が大きく変わりました。
人前で話すという仕事、それも内向性についてです (笑)。
私にとってはすごく難しいことです。
だからこのような場に備えて 随分と努力しました。
去年はあらゆる機会を利用して、スピーチの練習をしました 。
練習はとても役に立っていますが 、さらに私を力づけている 感覚、信念、希望があります。
それは、内向性や無口や孤独に対する 人々の態度が
劇的に変化する 一歩手前にあるということです。
彼女の素晴らしい所は、自分は内向的だからと開き直って、ずっとマイワールドに引きこもっていなかった事だと思います。
どこかの地点で決心して、『外向』に果敢に挑んで行ったところです。
世間からの目はどうであれ、自分の好きな事に没頭し、自分の中の『内向性』に充分愛と栄養を注いだので、
『外向』に向かって行く基礎体力がついたのでしょう。
内向も外向も、結局は一本の棒の端と端で、自分の性格が『内向的』なだけの人もいないし『外交的』なだけの人もいない。
短い人生の中で、どちらも存分に体験した彼女に拍手を送ります。
Makiko