先生って何を教える人?

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ハワイで、Niaというダンスクラスを受けました。
Niaってご存知ですか?
スタジオ内でするエクセサイズなんですが、
ジャズダンス、モダンダンス、即興、ヨガ、気功、、、など
1時間のクラスで様々な要素を組み合わせた幕の内弁当!みたいな
クラスです。

私の好きなものが全部入ってる~!と思って
いつか受けたい、と夢見てたのですが
ここハワイで、やっと念願が叶ったのです。
緊張しつつ、いざ、クラスへ。
5分前に到着。
そこには、あり得ない程巨体の女性がいました。
それも小錦級
あ、この人ダイエットのために来てるのかな~と思ったら
なんとこの人が先生!!
大丈夫かな、この人、、、
と思いつつスタジオの隅に。
まだ、だれも来てません。
小錦先生が ”さあ、時間だから始めましょう”と言った時に
もう一人おばさんが走り込んできました。
え??  2人か。。。
You tubeで事前予習してたのとは、えらい違うなあ。。
大人数で盛り上がるんじゃないのか。。。
両足で立つ所から始まって、徐々に音楽に合わせて身体を動かしていきます。
曲が変わるごとに、サルサみたいな動きになったり、フラダンスの様になったり
太極拳のようになったり。。。
小錦先生の隣では、鏡に映った自分は 蚊が踊ってる様。
覚えやすい振り付けで基本的には先生の指示に従って動きます。
始めはちょっとテレもあった私ですが、
クラスの後半の即興では不覚にもノってきてしまいました。
滝汗をかいた後、
最後のスローな曲ではそれぞれ、ヨガのようなポーズでストレッチをし、
仰向けになって終わり。
いや~この先生はすごい!
タダの小錦だと思ってたけど、この超恥ずかしがりの私を即興で踊らせてしまうなんて!
しかも生徒2人しかいないのに、さぶい雰囲気もなし!
私はこの小錦先生にすっかり感服して、ハワイ滞在中毎週通ってました。
もう一人、印象に残ってる先生がいます。
マディソンのスポーツクラブでのエアロビクスの先生。
私は、シューズを持ってなかったので外から見学してたのですが
この時の先生はどうみても70歳以上。
見るからにおばあさん、で、大丈夫なんかな? 途中でぶっ倒れないかな?
シューズ持って来なくてかえって良かったかも、
とほっとしたぐらいです。
いざ始まるとすごく大きな声で 次のステップのキューを次々出していきました。
別に自分が見本を見せて クラスを引っぱっていく訳ではないんです。
前列に慣れた若い女性がズラ~ッと並んでリードしていて
(またそれが彼女らも誇らしそうで)
エネルギーに満ちあふれた、迫力満点のクラスを作り出していました。
ふと気がつくと、私の左右にはガラス越しに見学している観客がズラリ。
最後は拍手喝采で締めくくりました。
エクセサイズやダンスの先生になるのに、
もうちょっと痩せてたら。。もうちょっと若かったら。。
もうちょっとやわらかかったら。。もうちょっと勉強してから。。
と思いがちですが
この二人は、一見デメリットに見えそうな事もなんのその、
自分の持ち味を活かして、イキイキとお仕事をされているお手本先生でした。
私事ですが、フランクフルトの舞台芸術学科のダンサー達にヨガを
教え始めたとき、結構戸惑いました。
彼らは断然 私より、体力も筋力も柔軟性もあります。
そして集中力も、楽観さも、こつこつ練習するまじめさも。
素直で、夢もあって、気力もあって。。。
はっきり言って、私がお教えする事なんて何もない!
しかも私の英語で説明できる範囲は限られてる!
で、私が思ったのは、教える、と思わずに、
ベルリンフィルの指揮者みたいになろう、
でした。
それぞれの才能を引き出してハーモニーを奏でる
オーケストラの指揮者のように。
それで、何ヶ月かやってると、
なんかすっごい充実感はあるけど疲れてきました。
始まる前の緊張感と終わった後のドッとした疲れ。
まあ、酔いしれてる時もあるんですが(笑)
これでは続かないな、と。
そういうハレとケ、の差を楽しめる人とか
そういうのを求められる職種の人もいると思うんですが。
毎日のヨガにそんなテンションいるか?
で、次に考えたのが
やっぱ、私も一団員のオーケストラのシンバルになろう、と。
一番後ろでたまにバシャーンとやるヤツ。
このイメージは、結構私に合ってたような気がします。
私も以前ヨガのティーチャートレーニングを提供していましたが、
シンバルの私が教えるのですから、花形ヨガインストラクター即デビューを
目指している方にはあまり向いてない講座でした。
人に教えるってどういうことかな?っていうことを
一緒にう~ん、う~んと唸って考える講座で、皆を疲れさせたかもしれませんが、
有意義な時を過ごしました。。