年末になると、ふっと言葉が少なくなることがあります。
何かを失ったわけでも、伝える力が弱くなったわけでもありません。
ただ、これまで無意識にまとっていた余分な層が、静かにほどけているだけなのだと思います。
静かに疲れを感じられる人は、もう十分に誠実です。
次の流れは、力を抜いた人から先にひらいていきます。
「もう頑張れない」
そう感じるとき、人は自分を責めがちですが、そこにはとても誠実な動きがあります。
それ以上、心や身体を歪ませて生きることができなくなった、というサイン。
後退ではなく、本来の形へ戻ろうとする調整中ということです。
もう頑張れない、ではなく
もう頑張らなくていい段階に入った、というだけのことです。
フェーズが変わる時、人は一度“何もしたくなく”なります。
答えが出ないままの時間を抱えていられる人は、思考よりも深い場所で整い始めているようです。
沈黙や静けさは、何もできていない証ではありません。
言葉になる前の感覚が、ちゃんと息をしている状態です。
うまく説明できない違和感を抱えているなら、それは感度が戻ってきた証拠。
言語化はあとで大丈夫。
先に整うのは、いつも身体と沈黙です。
今年は「増やす年」ではありませんでした。
削ぎ落とし、終わらせ、距離を変える年でした。
それをやり切った人ほど、今とても静かです。
もし、ここのところ何かを学び足そうとする気力が湧かなくなったのなら、それも自然な流れでしょう。
外側から取り入れる段階がひと区切りし、内側の感覚が静かに主導権を取り戻しているのです。
これからは、何かを足すよりも、思い出していくフェーズに入っていきます。
癒されたいと思わなくなった時、癒しはすでに始まっています。
修正ではなく、回復。
努力ではなく、自然な再配置です。
直そう、変えようとしなくても、存在は自然な位置へ戻ろうとします。
説明できない違和感を抱えたままでも大丈夫。
それは壊れた感覚ではなく、言葉よりも正確なセンサーが先に動いているだけだからです。
「もうこの世界観には戻れない」と感じているなら、それは進化です。
過去の自分を否定する必要はありません。
役目を終えただけです。
今年、目に見える成果が少なかった人ほど、内側では大きな組み替えが起きていることが多いものです。
静かな一年は、いつも次の次元へ移る前触れのように訪れる。
前向きになれない自分がいても、無理に励ます必要はありません。
光へ向かう前に、影と並んで休む時間必要な時があるからです。
今、新しい年に向けて、はっきりした目標がなくても大丈夫。
周波数が整えば、行き先は自然と浮かび上がってきます。
焦って選ばなくていい。
整った人から、自然に呼ばれていきます。
次は「選ぶ」のではなく、「共鳴する」段階です。
整っていれば、必要なものだけが、やさしく、静かに近づいてくるでしょう。
Makiko
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