深いところで、ちゃんと次の準備が進んでいる
年末になると、ふっと言葉が少なくなることがあります。
何かを失ったわけでも、伝える力が弱くなったわけでもありません。
ただ、これまで無意識にまとっていた余分な層が、静かにほどけているだけなのだと思います。
静かに疲れを感じられる人は、もう十分に誠実です。
次の流れは、力を抜いた人から先にひらいていきます。
「もう頑張れない」
そう感じるとき、人は自分を責めがちですが、そこにはとても誠実な動きがあります。
それ以上、心や身体を歪ませて生きることができなくなった、というサイン。
後退ではなく、本来の形へ戻ろうとする調整中ということです。
もう頑張れない、ではなく
もう頑張らなくていい段階に入った、というだけのことです。
フェーズが変わる時、人は一度“何もしたくなく”なります。


