沈黙と再構築の旅へ
ある時、あなたは突然、世界の見え方が変わったことに気づくかもしれません。
すべてが繋がっているような感覚。
自分の存在がどこか大きな流れの一部であるという実感。
そして、「目覚めた」という体感。
けれど、スピリチュアルな覚醒の後に訪れるのは、必ずしも光に満ちた世界だけではありません。
むしろ多くの人が、覚醒のあとに
“何も感じられない”
“目的がわからなくなった”
“虚無”
に包まれるような時間を経験します。
それは失敗でも、後戻りでもありません。
それはまさに、魂の再構築の始まりなのです。
スイスの心理学者カール・ユングは
「光に触れることが覚醒ではない。
闇を意識に取り込むことこそが真の目覚めだ」
と語っています。
覚醒とは、古い自我──ペルソナ──が剥がれ落ちていくプロセスです。
それまであなたが「自分」だと思っていた役割、肩書き、評価、他人との関係性。
それらがひとつひとつ崩れていく時、魂はまるで静かな闇夜を歩くような感覚になります。
これが魂の暗夜(Dark Night of the Soul)です。
そして、この沈黙こそが、魂の再設計が密かに進んでいる聖域なのです。
この時期に多くの人が直面するのは「空白への恐れ」です。
なぜ何も感じられないの?
なぜやる気が起きないの?
あんなに目覚めたと思っていたのに、なぜ前よりも迷っているの?
その問いに答えるには、社会の声ではなく、あなた自身の内側の声に耳を澄ませる必要があります。
スピリチュアル覚醒後の統合とは、思考だけで完結するものではありません。
それは、身体の感覚、感情の動き、エネルギーの流れと共に進む、まさに”魂の再構築”なのです。
ここで、多くの人が無意識に選ぶ傾向のある3つの道があります。
ひとつは、元の自分に戻ろうとすること。
社会的にうまくいっていた仕事、人間関係、生活リズム──それを再び取り戻そうと頑張ってしまう。
でも、すでにその役割のエネルギーは終わっているので、前のような満足は得られません。
ふたつめは、スピリチュアル・バイパス。
「高波動」「愛と光」だけにフォーカスし、内なるシャドウ──痛みや恐れ──を避けてしまう道です。
一見キラキラしているようでいて、それは成長の回避になってしまいます。
そして、三つめの道
ーーーおすすめの道は、静寂と共に歩む道です。
目に見えない内的な動きを信じ、”何者でもない自分”でいられる空白の時間を、ジャッジせずに抱きしめることができるかどうか。。。
その沈黙の中に、やがてあなたの魂の本音が芽吹いてきます。
私も、この静けさを何度も体験してきました。周期的にやってきます。
静けさ、と書くと何やら美しく聞こえるかもしれませんが、
実際は、『大丈夫か?私?(笑)』というぐらい、し〜んとしている期間です。
3日、とかではないです。長いのは3年ぐらい?(笑)
その間、
人間関係も総入れ替え。
身体の細胞も総入れ替え。
価値観も総入れ替え。
過去に築いてきた世界が崩れ、新しい自分がまだ見えていない時、ただ寝てることしかできなかった期間もあります。
『どこまでゴロゴロしてても大丈夫かな?』
というより、
『どこまでゴロゴロしてても許されるかな?』
ーーーと、根底の根底で、やはり人から見て、世間から見て、生産的なことを何もしてなくても許してもらえる私だろうか?という罪の意識のようなものが無意識の中にこびりついていたようです。
無意識が意識にのぼると、もうそれは解決すべき問題ではなくなります。
それが問題となるのは、無意識(どこかで洗脳された情報の集積)が勝手に自分の人生を自動操縦するがままに任せている時だけ。
私は、空白の時間にこそ、本当の意味で自分と再会できたと思います。
そしてこれからもまた何度か空白の期間が訪れると思います。
精神的には方位磁石が狂ったような、感情的にはハイとローの波が1日交代に襲ってくるような、そして肉体的には原因不明の体調不良などです。
私たちは闇を早く通り抜けようとしますが、魂は急ぎません。魂は静寂の中で、時をかけて開いていくのです。
「進まなきゃ」「行動しなきゃ」という声が湧いたときは、ぜひこう問いかけてみてください。
「これは魂の声?それとも、古いペルソナの焦り?」
あなたが沈黙の中にとどまっている時、それは宇宙とチューニングを合わせている最中です。
何も生まれていないように見えて、実は新しい振動があなたの奥深くで育っているのです。
覚醒とは、旅の終わりではなく、むしろここからが本当の始まり。
あなたが真に目覚め、魂と一体となって歩み出すためには、この”無”の時間がどうしても必要なのです。
もし、今あなたがこのプロセスの中にいるなら。。。
焦らないでください。
動かないことに罪悪感を抱かないでください。
それは魂があなたに差し出しているギフトです。
そしていつか、今のこの時間が、あなたを本物の光へと導いていたことに気づく日がきます。
多くの人が罠にとどまるのは、覚醒していないからではなく、「古い自分」を失うことを恐れているからです。
静けさは崩壊ではなく、魂の神聖な再設計です。
一時的な虚無や孤独を受け入れながら、魂の核から人生を再設計する大切な時間なのです。
Makiko
ライトソブリンビギナーコース残席1名様→⭐️