今回は、究極のリラクゼーションポーズ、シャバーサナ(しかばねのポーズ)についてです。
毎回ヨガのクラスの一番最後に寝る、あのポーズです。
このシャバーサナの為の、今までのしんどいヨガポーズ、といっても過言ではないぐらい楽しみなやつです^^
(ヨガスタイルによっては、1ポーズごとにシャバーサナをする流派や、シャバーサナのみのクラス=「ヨガニードラ」などもあります)
良質なシャバーサナは、夜の睡眠の3、4時間に匹敵する程の効果があると言われています。
シャバーサナのやり方としては、身体の力を全部抜いて頭を空っぽにして寝るだけなのですが、
これがヨガの中で一番難しいポーズとも言われています。
なぜなら私たちは、リラックスする事が本当に苦手だからです。
普通に生活をしていると、そもそも自分の身体のどこかに力が入ってることにも気付かない事があります。
足のつま先から順番に身体の各所を緩めていく、というのが一般的なやり方ですが、
今回は私のお気に入りのイメージを使ったシャバーサナの方法をご紹介します。
まず、大の字になって、マットの上に寝転びます。
身体の中心線を感じて、左右対称に両手両足を広げます。
手のひらは上向きにして、宇宙のエネルギーがここから入って来るようにします。
鼻先が天上を向いているようにします。
顔の表情を緩めると身体全体が緩まります。
特に、あごの力を抜きます。
マットの上に横たわっている自分を部屋の天井から眺めているようにイメージします。
奇麗な大の字で寝ているでしょうか?
しばらくしてから、自分のいる建物の屋上から、マットの上に横たわっている自分を眺めます。
気持ち良さそうに寝てるでしょうか?
どんどん視点を上げていって、雲の上から、マットの上に横たわっている自分を眺めます。
何を考えて寝てるのでしょうか?
もっともっと上へ上がって宇宙の果てから、マットの上に横たわっている自分を眺めます。
しばらくしてから、又ゆっくりと下へ戻ってきて、雲の上からマットの上に横たわっている自分を眺めます。
もっと降りてきて、建物の屋上から、マットの上に横たわっている自分を眺めます。
もっともっと降りてきて、部屋の天井からマットの上に横たわっている自分を眺めます。
そしてゆっくりと魂を自分の身体に戻すように帰って来ます。
足の指を動かします。
手の指を動かします。
両手を伸ばして、うーんと伸びをします。
右側にごろんと横になって、起きる準備ができたら状態を起こしてきて
足を組んで座ります。
そのまま好きなだけ瞑想をして終わります。
いかがでしたか?
シャバーサナは、完全に寝てしまうことではなく、あの世とこの世の間を行ったり来たりしている感覚なので、インストラクター的には、生徒さんが寝てしまっては負け(?)で、力量が問われるところでもあります。
こうして毎日ヨガをして、毎日シャバーサナをして、死ぬ練習をするのです。
Makiko