ストレスと脳の健康 ~エンパスのためのセルフケア
現代社会においてストレスは避けられないものとなりつつあります。特に感受性が高く、他者の感情を吸収しやすい”エンパス”と呼ばれる人たちは、過度なストレスにさらされやすい傾向があります。
今回は、神経科学の観点からストレスが脳に与える影響、そしてエンパスが心と体を守るための実践的なセルフケアや心の持ち方をご紹介します。
ストレスとは何か?
ストレスとは、心や体が外的または内的なプレッシャーに対して感じる反応です。脳はこの脅威に対応するために、交感神経を活性化し、「戦うか逃げるか」反応を起こします。
ストレス時の脳の反応
扁桃体(へんとうたい)が活性化し、危険を感知。
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視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸)が刺激され、コルチゾールというストレスホルモンが分泌。
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慢性ストレスにより前頭前皮質(意思決定や自己制御を担う部位)の働きが低下し、感情のコントロールが難しくなる。
このように、ストレスは脳の構造と機能に大きな影響を与え、長期化すれば記憶力・集中力の低下、うつや不安障害のリスクも高まります。
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