スピリチュアルなエゴと「見えない罠」

スピリチュアルな道を歩んでいると、世界の本質を垣間見たような感覚に出会うことがあります。

けれども同時に、その光の体験には影も潜んでいるのです。

それが「スピリチュアルなインフレーション」と呼ばれる現象です。

インフレーションとは膨張のこと。

せっかくの精神的な実践が「エゴを静める」方向には進まず、逆にエゴを膨らませてしまう状態を指します。

本来なら解きほぐされていくはずのエゴが、精神的な衣をまとって肥大していく。

この皮肉な罠は、思っている以上に、多くの人が知らず知らずのうちに陥ってしまうものです。

例えば、「私は目覚めた存在だ」と新しいアイデンティティをつくり上げる、などです。

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呼吸からはじまる現実創造

私たちは毎日あたりまえのように「現実」を生きています。
けれど──その現実はどこから生まれているのでしょうか。

最新の量子物理学と、古代から伝わる叡智。
その両方が、同じひとつの真理を示しています。
それは、「意識が現実をつくる」ということ。

その秘密を明らかにする鍵が、「オブザーバー効果」です。

意識が現実を選ぶということ

二重スリット実験という有名な実験では、電子は「観察されないとき」は波のように広がり、無限の可能性を同時に抱えています。
けれど観察の瞬間、その可能性の海からひとつだけが選ばれ、電子は「粒」として現れます。

これは、私たちがただ受け身に世界を眺めているのではなく、
注意を向けたものを「現実」として選びとっていることを教えてくれます。
呼吸をするたびに、私たちは可能性の海からひとつを結晶化させているのです。

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日常生活はダンス


こんにちは。Makikoです。

今日は、先日ご紹介したコンタクトインプロヴィゼーション(CI)の練習で、一人でできるものをご紹介します。

基本の基本:重さを預ける練習

CIの核は「重さを委ねること」です。

  • 床に寝転び、背中をじわじわと床に預けていきます。
  • 骨が床に沈み込む感覚を味わいながら、単に床に寝ているというのではなく、

「地球に支えられている」と感じてみてください。


→ 「信頼」の基礎が身体に染み込みます。

CIでは床と仲良くなることに多くの時間をとります。

慣れてきたら、寝ている状態から5分かけて『滑らかに』立って行きます。

次はまっすぐ立っている状態から、5分かけて完全に大の字に寝るところまで行きます。

それを次は3分で。そして1分で。最後は1秒で。

身体はどこから動き始めるのか。呼吸をどのように使えば滑らかに床に滑り込めるか。

などなど、このシンプルな練習の中で、たくさんの発見があります。

正解はもちろんなく、むしろ何通りの立ち上がり方と何通りの寝方ができるか?

そんな身体を使った実験は、脳にも良い作用があるようです。

次は、日常動作をコンタクト・インプロヴィゼーション(CI)の視点で「小さな即興ダンス」に変える方法を紹介します。

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