コンタクト・インプロヴィゼーション・ダンス

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こんにちは。Makikoです。

突然ですが、コンタクト・インプロヴィゼーションってご存じですか?

コンタクト・インプロヴィゼーション(Contact Improvisation、略してCI)は、日本の合気道からインスピレーションを得て、アメリカのナンシー・スターク・スミスが確立したダンスの一種です。

一見ダンスのようで、そして本当にダンスでもあるのですが、“生きる練習”のようなものです。

振付もルールもなく、その瞬間に二人以上の人が身体の一点だけくっつけて、重さや流れを委ね合い、即興で動いていく。

そこには「支える・預ける・転がる・ずれる」といった、とてもシンプルで原始的な身体の対話が生まれます。

合気道は「戦わずして調和する武道」。

剣や柔道のように「相手を倒す」ことが目的ではなく、相手の力を受け流し、その流れに自分の動きを重ねて技をかけるそうですが、

その合気道をもっとダンスっぽくーーーずっと流れるように即興で、ノンバーバルコミュニケーションで動き続けている。。。

そんなイメージです。

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2025年秋のメッセージ

未来のエネルギーはいつだって揺らいでいますが、

今から今年末までの社会は、

静かなリトリートと種まきのような時期に感じられます。

たとえば、

「招かれたものの中から、ハートがYESというものに応答する」

「身体と神経の奥の奥をゆるめ、休む」

というリズムが、より響くエネルギーになっているようです。

季節は秋なのですが、

自然体でいることで力が開花するその兆しは、

まるで冬に芽吹く種が土のなかで

そっと準備をしているようなもの。

社会全体にも、先導や勢いではなく、

一歩引いて「見られて、招かれて」動く

静かな力が求められているように感じます。

要は、勢いよりも自然な「呼ばれ感」が尊重される時期。

今は「結果」や「遊び」が

すぐ目に見える形で提供されるタイミングではないかもしれません。

でも静かに、その成果が着々と育っていく種を植える季節。

また、大多数より少数派が静かに力を帯びるような、

静謐な変容の季節。

個々に異なる「待ちの美学」が

切実に求められてるような気もします。

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「父の傷」とキャリア・恋愛・人生の迷い

私たちが生きている中で、仕事がなかなかうまくいかなかったり、恋愛で同じパターンを繰り返してしまったり、自分の進むべき道に迷い続けることがあります。

努力しても、学びを重ねても、なぜか同じところでつまずく。


その背景に、実は「父の傷」という深いテーマが隠れていることがあります。

ここでいう「父の傷」とは、子どもの頃に体験した父との関わりが心に残した痛み、そしてそれが「父という象徴」に重なってしまった影響のことです。

父には二つの顔がある

まず大事なのは、「父」には二つの側面があるということ。

ひとつは 実際の父(個人的な父)

あなたの前にいた現実のお父さんです。優しかったかもしれないし、厳しかったかもしれない。

不在だったり、頼りなかったりしたかもしれません。

もうひとつは 父の原型(象徴的な父)

これは普遍的な「父性」のイメージで、人生の方向性を示したり、秩序や規範を与えたりする力のことです。

たとえば社会のルール、道を切り開く力、目標を設定する力などがここに含まれます。

この二つが重なり合いながら、私たちの心に「父の像」が作られていきます。

もし幼少期に父との関係で傷を負った場合、それは単なる個人的な痛みにとどまらず、人生の羅針盤となる「父の原型」にも影を落としてしまうのです。

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母の傷の癒やし〜女性性の癒やし

前回の続きです。

「母の傷」を理解し癒していくためには、「個人的な母」と「元型的な母」を区別することが不可欠です。

この区別ができないままでは、私たちは延々と母親やその記憶に囚われ、感情的な自由を取り戻せなくなってしまいます。

母の傷というと、「自分の母親との関係の中で受けたトラウマ」だけを思い浮かべるかもしれません。

けれど、それはほんの一部にすぎません。

母の傷とは、もっと広く、人類の集合的無意識に刻み込まれている“母という元型的イメージ”から生じる痛みでもあるのです。

「母から本当に愛されることを、まだどこかで待ち続けている」。


そんな感覚を持っている人は少なくないはずです。

大人になっても、家を出ても、独立しても、心の奥で「母の承認がなければ私は完全ではない」と感じてしまう。

これが、母の傷がつくり出す“心理的な隷属”の姿です。

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