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成功するセッションの秘訣

― ゼロ磁場からはじまる、深くて静かな関わり ―

このテキストは、
「成功するセッションの秘訣」なんて立派な名前をつけていますが、
本当のところは、とても個人的な、生きるためのメモのようなものです。

私はいわゆるエンパス気質で、INFP。
感じすぎて、考えすぎて、空気を読みすぎてしまうタイプです。

人の声の裏にある感情や、
言葉にならなかった気配や、
場のちょっとした揺れを、無意識に拾ってしまう。

それ自体は能力とも言えますが、
放っておくと簡単に、自分がすり減ります。

特にセッションや対人の場では、
「役に立たなきゃ」
「ちゃんと受け取らなきゃ」
「相手に満足してもらわなきゃ」
そんな気持ちが、いつのまにか前に出てきていました。

世の中ではよく言われますよね。

人の心を掴みましょう。
ファンになってもらいましょう。
よく聞いてあげましょう。
こちらから与えましょう。
プレゼントしましょう。
共感しましょう。

でも正直に言うと、
私はそれを「意識してやる」ほど、
関係がうまくいかなくなりました。

なぜなら、私の場合、
放っておいたら、もう十分すぎるほどやってしまうからです。

聞きすぎる。
受け取りすぎる。
共感しすぎる。
相手のために先回りしすぎる。

すると不思議なことに、
こちらは善意のつもりでも、
相手はどこかで
「お節介をやかれた」
「踏み込まれた」
と感じて、距離を取っていく。

その体験を、何度も繰り返しました。

結果、
私は空っぽになり、
相手もなぜか疲れて終わる。

これ、エンパス気質の人には、
わりと心当たりがある話かもしれません。

だからこのテキストは、
「どうやったらもっと与えられるか」
「どうやったらもっと分かってあげられるか」
という話ではありません。

むしろその逆です。

どうやったら、やりすぎないでいられるか。
どうやったら、背負わずにいられるか。
どうやったら、同一化せずに立ち会えるか。

そのための、
私なりの“配置の仕方”を書きました。

正直に言えば、
これは誰かに教えるためというより、
私自身が壊れないために必要だったものです。

今でも、ときどき読み返します。

ああ、そうだった。
そうそう、これでよかったんだった。

そんなふうに、
自分の立ち位置を確認するために。

このやり方は、
いわゆる「人たらし」や
「愛されるセラピスト像」とは、
かなり違って見えるかもしれません。

でも、
感じすぎる人が、
長く、静かに、仕事を続けていくためには、
こちらの方がずっと現実的でした。

もしあなたが、

・つい相手の気持ちを先に背負ってしまう
・終わったあと、理由もなく疲れている
・一生懸命やったのに、なぜか距離を取られる
・「何かを間違えた気がする」と感じることが多い

そんなタイプなら、
このテキストは「頑張るため」ではなく、
「戻るため」に使ってもらえたらと思います。

うまくやろうとしなくていい場所。
誰かを変えようとしなくていい立ち位置。
自分が空っぽにならない関わり方。

その確認のための、
静かなメモのような存在として。

必要なところだけ拾って、
合わないところは、どうぞ置いておいてください。

これは正解でも理想でもなく、
私がここまで生き延びるために選んだ、
一つの戦略です。

同じような質感を持つ方にとって、
少しでも楽になるヒントになれば嬉しいです。

セッションの秘訣〜提供する側の方へ