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地に足をつけるとは「現実に妥協する」ことではない

霊性の道を歩んでいくと、多くの人が一度は経験することがあります。

それは、「地に足がつかない」という感覚。
まるで宙ぶらりんのまま、現実世界と自分の意識が乖離してしまうような状態。

「この世界にはもう居場所がないように感じる」
「現実が重たくて、魂の光と合わない」
「高次の存在とはつながっても、生活がうまくまわらない」

などなど。。。

地に足をつけるとは、「現実に妥協する」ことではない

スピリチュアルな目覚めのプロセスでは、私たちはしばしば“上昇”に惹かれます。
より高く、より清く、より純粋に。
けれど、それが極まると、現実や身体とのつながりが希薄になります。

だけど、真の霊性とは、
この世界や身体を拒むことではなくーーー

大きい宇宙の方だけではなく、小さい宇宙の方も、同等に愛しながら存在すること。

魂の成長は、ただ光へ向かうだけでなく、
無意識の深層にある“根”へと降りていくことでもあるのです。

肉体がアセンションしていくにつれ、ハイヤーセルフがディセンションします。

よりハイヤーセルフがディセンションすることで、さらに肉体がアセンションしていくのです。

グラウンディングとは、エネルギーを「落とす」こと。
私たちの魂の光を、身体という神殿を通じて、この地上に「実現」させることです。

ですから、グラウンディングとはスピリチュアルと切り離された概念ではなく、
むしろ、霊性の土台そのものなのです。

グラウンディングの不足が招く現象

・身体感覚の鈍化
・時間感覚の喪失(「何をしていたか思い出せない」)
・周囲のエネルギーに敏感すぎる(エンパス症状)
・人間関係の衝突 or 無関心
・“内なる感覚”ばかりが強く、行動や現実とのズレが起きる

こうした状態は、意識が上に偏り、根が抜けてしまったサインです。
スピリチュアルな実践をすればするほど、このアンバランスが生じやすくなる パラドックス に、多くの目覚めた魂が悩まされます。

「今ここ」に戻ることで、私たちは身体の叡智とつながり、魂の意図を現実に降ろせるようになります。
未来や過去ではなく、“いま、この瞬間”に、自分の中心を置く。
そのとき、あなたの霊性は「概念」ではなく「生きた力」へと変わるのです。

グラウンディングと霊性の融合

・グラウンディングは、インスピレーションを現実化するための管となる
・身体の感覚を取り戻すことが、魂のガイダンスを受け取る最短ルート
・「今、ここ」で呼吸することで、宇宙のすべてと再接続される

よく巷でいわれる「無意識との統合」「今ここにあること」——
それらはすべて、あなたが自分自身の中心に「帰る」ことの大切さを教えてくれています。

この地球に降り立った魂は、ここで咲くことを選んできたのです。
ただ高みを目指すだけでなく、この大地に根を張り、命を光らせるために。

そのために、身体を愛し、感覚を信じ、現実に降りる勇気が必要です。

ビジョンを見るだけではなく、ビジョンを現実に降ろす力。

見えない世界を見える形に。

あなたの霊性が「実現される」とき、
世界が少しだけ、優しくなります。

あなたという光が、確かにこの地上に降りてきたからです。

「私のグラウンディング感覚を取り戻す」

静かな時間を取り、以下の質問に心を開いてみてください。

問い1

最近、私は「今ここ」にちゃんと在れていると感じる瞬間は、いつでしょうか?
逆に、“どこか上の空”になってしまう場面は?

問い2

私が「根を張る」ために大切にしたい習慣・行動・環境は何ですか?

(例:自然の中に身を置く/料理する/身体を動かす/深呼吸を意識する etc.)

問い3

私がもっと身体と仲良くなるために、今できることはありますか?
(例:食事、姿勢、休息、マッサージ、自分の身体への感謝など)

あなたは“地に足をつけた光”として生きるために生まれてきました。
飛ぶことばかりを求めないでください。
今ここに根づいたとき、あなたの翼は自然に広がり始めます。

そして現実は、あなたの光が根を張る庭。
地に足をつけることが、霊性を育てる最高の魔法です。

魂は、言葉になる前に身体で語ります。

身体は、地上の光を運ぶ“最古の神殿”です。

結局、現実が一番面白い。

自分の人生が、身体が、不器用で泥まみれすぎて、愛おしい。

そう思えるなら、あなたはグラウンディングできている証拠です。

Makiko

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