キバリオン第7の原則は“ジェンダー”です。
“ジェンダーは、すべてに宿る性質である。
すべてのものに男性的な側面、女性的な側面がある。
ジェンダーは、すべての世界に存在する”
これは性別のちがいではなく、男性エネルギーと女性エネルギーについて語られた 言葉で、 女性エネルギーは受容性と創造性、そして芸術性とものごとを育む力が特徴であり、 男性エネルギーは与える力を通じて外へ 向かって伸び、ものごとを管理する性質を 宿すことを説明したものです。
誰もが男性/女性エネルギー両方を宿し、森羅万象にも男性的な側面と女性的な側面 があります。
ヘルメス主義では、2種類のエネルギーはどちらも必要とされる事実が強調されてい ます。
たとえばあなたがアーティストだとしましょう。
男性であれ女性であれ、芸術は女性エネルギーによって司られる分野であり、 直感力も女性エネルギーに左右される能力です。
しかし、偉大なアーティストとして活躍したり、 直感力を最大にまで高めたりするだけでは、男性エネルギーで占められた資本主義 社会の中では認められ にくいことが否めません。
また、アーティストとして活動を続けていくためにはスポンサーや顧客が必要 とな ります。
スポンサーや顧客となる人々に対し、アーティストとしての自分の存在を知らしめ るには、女性エネルギ ーに加えて男性エネルギーも必要となります。
直感力を活かして仕事をするヒーラーも同じです。
自分の中に、特殊能力を活かした仕事をこなす部分、 そしてマネージャーや代理人のように仕事を管理する部分 が必要となります。
ヘルメス主義の原則は、男性/女性エネルギーのバランスを整えることにも役立って くれます。
すべての創造物が両方のエネルギーを必要とします。
この世に生まれてくるためには、父親と母親がいなければなりません。 それと同じです。
あなたが創り出すものすべて、引き寄せるものすべて、 そして実現することすべてに母親と父親がいます。
男性エネルギーと女性エネルギーの結婚により錬金術を生み出します。 新しいものを生み出すには、真逆のエネルギーが必要なのです。
一連の出来事はトランスミューテーション(変性 )という過程を通じて起こります。
“現在起きつつあることを変える”という意味で、 ヘルメス主義では次のような表現で示されています。
“意識も金属や元素と同じく、変性し得る。
1つの様相から別の様相へ、1つの度合いから別の度合いへ。
1つの状態から別の状態へ。
1つの極から別の極へ。
1つの波動から別の波動へ。
ヘルメス主義でいう本当の変性とは、心に関わるものなのだ”
ジェンダーの法則の力を強めるために毎日できることがあります。
それは、3つ与えたら必ず3つ受け取るということです。
受け取るという行いを許容しましょう。
誰かが救いの手を差し伸べてくれようとしたり、 手を貸してくれたりしている時は、ありがたく受け容れるということです。
そして自分が何かを与えるチャンスがあったら、罪の意識も義務の意識も関係なく、 自分の気持ちに素直に従ってそうしてください。
与えるという行いは、愛を通じて行われます。
愛が生まれる場所から受け容れ、与えることを毎日続ければ、 男性/女性エネルギーのバランスを整えることができます。
競争の激しい仕事に就いている人たちは、男性エネルギーが強めになる傾向があり ます。
これが原因で、 天の声が聞こえにくくなります。 天からの言葉は女性エネルギーで占められた場所からもたらされるためです。
受動的な態度が目立つ人たちは女性エネルギーの影響を強く受けている可能性があ ります。
こうした傾向が続くと、何事に対しても無関心で、無気力になってしまいます。
だからこそ、与えることと受け容れることのバランスを取る練習を、定期的に行う ことが必要となるのです。