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リシケシュ(インド)への旅9

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ハリドワールに着く。

ハリドワールは、リシケシュに行くための最寄りの電車の駅なので、
デリーほどではなくても、もう少し近代的なのでは、
と思っていたのだが大違い。
ここでインド人以外の外国人には誰一人出会わなかった。

1泊するだけなので、駅前のホテルを何件かみてみて、
1番ましそうな所に決める。

車の騒音がすごい。

はやくもリシケシュが懐かしい。

今晩おこなわれる儀式までまだ6時間ある。
雨が降って来て、ホテルの部屋から出るのも
おっくうだったが、カフェで本でも読んで
暇をつぶす事にした。

ホテルの人に聞いたら1件だけ、こぎれいなレストランがあるという。
さっそく出かけてみる。

きれいな、、、と言う感じではないが、屋根があるレストランは
どうやらここだけのようなのでとりあえず入ってみた。

今日1日は、お腹のエネルギーを整える儀式とやらの為に
飲み物とフルーツ以外はとってはいけないことになっている。

朝から何も食べてないので、フルーツサラダを注文した。

”ここのフルーツサラダは新鮮じゃありません。”

ウエイターが言う。

”は?”

”きっと食べたら病気になると思います。みんななってるので。”

”じゃあ、なんでメニューに載せてるの?”

”私がメニューを作ったのではありません”
”。。。。

とりあえず、親切に教えてくれてどうもありがとう。

でもお腹がペコペコだから、ここで私が持って来たバナナ食べてもいい?”

”それは、グッドアイデアだと思います!!”
この正直なウエイターのお陰で一命を取り留めた。
ここで3時間ほど本を読んでから、
儀式を受ける寺へと向かう。

リキシャで、すっかり暗くなった町を30分ほど走る。
その寺への行き方は、Bhatia sweet shopの近く、という情報だけ聞いてきたのだが
そのBhatia sweet shopが、ここから30分も離れてて、しかも
リキシャの運転手がそんなちいさなお菓子屋さんを知ってる事に驚く。

しかし一体インドで儀式って何をするんだろう。
指とか切られたらどうしよう。

遅まきながら不安になる。
儀式が行われたのは寺の離れの小さな小屋の中。

多分10代であろう若いお坊さんが、お皿に米やら塩やら花やら盛りつけを
したかと思うと、突然大声でお経みたいなのを唱え始めた。

度々、この花をあそこのクリシュナ様に捧げて、とか
水をこの石の上にかけて、とか指図をされつつ
不思議な儀式は進行していく。

と、途中、
お坊さんの携帯がなった。
”オーム ナモ シバヤ、って108回大きな声で唱えといて”
と言い残して、お坊さんは部屋からでて、彼女らしき人と携帯で喋りにいった。

ほんとにこの人大丈夫かしら。
頭の中疑いだらけである。

”ちょっと、お坊さん!! もう108回唱えたけど!”

”オッケー、すぐいくよ”

しぶしぶ携帯を切ってお坊さん帰ってくる。

最後に”結婚してる?してない?”
と聞いて来たのでしてる、というと
”では左手だして”
といって、私の左手に赤白のひもをぐるぐる巻き付けて来た。

”はい、終了。”
きつねにつままれたままだったが
最後のビッグイベントが終わってほっとする。

ほんとにこの旅でやるべき事は全部やった気がした。

1日だけだったが、水と果物だけで過ごして
身体もすっきりクレンジングされた感じ。
この疑いだらけの儀式が効くのかどうかは
わからないが、指とか切られた訳でもなく
無事明日デリーへ帰れるのでよしとしよう。
インド旅行記10に続く