You are currently viewing スタート地点の確認の時

スタート地点の確認の時

私はヨガのティーチャートレーニングを受けてから

2年ぐらい過ぎた時に、ドイツでピラテスのティーチャートレーニングを受けました。

ヨガのインストラクターは精神的な事も言うのに対して、

ずっと後の時代にドイツで作られたピラテスではそのような事を言わないので、

当時は、スピリチュアルな話に抵抗がある人でエクセサイズをしたい人は

ピラテスの方へ行く印象がありました。

ヨガのティーチャートレーニングの受講者は

大体いつもオーガニック系のヨタッとした白いウエアを着ていたのに対し、

ピラテスのティーチャートレーニングの受講者は

全員全身『黒』だった覚えがあります。

しかも胸に『CHANEL』とかプリントされてます。(笑)

腹筋を鍛えるとやはり根性や意志も強くなるようです。

しかし腹筋を鍛えるには、根性や意志が必要で

卵が先か鶏が先かわかりませんが

ピラテスをしている人は自分軸もしっかりしていて、自信に満ち溢れているように見えます。

私は、ヨガだけでは今ひとつコアマッスルが強化されない気がして

自分の提供するクラスはヨガとピラテスを混ぜたクラスにしたいと思っていました。

しかし、根本的にヨガとピラテスでは正反対の所がありました。

呼吸法が違うのです。

ヨガは吸いながら手をあげて、吐きながら手を下げます。

吸いながら足を上げて、吐きながら足を下げます。

ピラテスは逆です。

吐きながら手を上げて、吸いながら手を下げます。

吐きながら足を上げて、吸いながら足を下げます。

ヨガの呼吸の方が人間的には自然な気がしますが

トレーニングとしてはピラテスの呼吸は流石によく考えられてると思います。

例えば、吸いながら手を上げると肩も一緒に上がってしまいますが

吐きながら手を上げると肩がリラックスして下に下がる、という風にです。

私はこのヨガとピラテスを混ぜて60分のクラスを作る、

という試作を何度も試みましたが

混ぜてしまうと、呼吸の仕方で生徒さんも混乱すると思うし

何よりキューを出す私が混乱します。

私は、本当に悩んで悩んで、結局はヨガはヨガクラスとして

ピラテスはピラテスのクラスとして教えることにしましたが

自分の中で合体できないことで、なんだか敗北感を感じてよく泣いていました。

今の私だったら、当時の私に何と言うでしょうか。

『その動きで、吸うにしても吐くにしても

呼吸さえ止めなかったら、どっちでも良いんじゃないかなあ。。。』

(笑)

あなたは今、AにすべきかBにすべきか

どちらが正しいか、統合するにはどうすればいいか

ということで迷ったり悩んだりしていませんか?

たぶん、どちらを選んでも

統合してもしなくても

吸って吐いて、生きているだけで

充分100点満点なんじゃないかなあ。。。

と思います。

スタートはまずそこで、そこから選択していくと新しいアイデアが浮かんできそうです。

6月に入る前に、初めのスタート地点をもう一度再確認したい残りの5月です。

Makiko