ドロミテ トレッキングの旅4

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(こちらは、2010年8月の日記です)

さて、そんなこんなで、相変わらず
歩く食べる寝るプラス一応毎日日記もつけていた。
でも今読み返すと、もう前世の事のように古い気がする。

書くと、自分の中の未消化なもの、疑問、希望、野望、などが
洗い出される感じがするのだが、自分の中だけで解決して
終わってしまっていて
他人と共有しようという頃には、もう自分の中で鮮度が落ちているので
結局話さずじまいで、“秘密の多い人、おとなしい人” と言われる事が
よくある。
さて、トレッキングも終盤に近づいてきた。
この日も超長いウォーキングだった。
暑くなったり寒くなったり突風吹いたり雷なったり。。。
1日で全天候を味わったぐらいだ。
それでも、“自分の魂の成長にならない経験は一つもない” という
マントラを心もとなく唱えながら、てくてく歩いた。
ちょっと頑張った後には、絶対いいご褒美があるはず。
日も暮れかかった頃、ずぶぬれになってやっと到着。
”私たちの部屋はどこですか?”
”あそこの離れの小屋です”
とスタッフが指差した。
部屋ナンバーを聞いたつもりだったのだが、まあ発音が間違ってたのかな。
行けば何とかなるだろう。
たどり着いてぎょっとした。
部屋は大部屋がひとつあるだけで、3段ベットが隙間なく置かれているのだ。
ここに35人ぐらい、オイルサーディン状態で寝ろというのか。。。
皆、ぬれた服をそれぞれに工夫して、ベッドの脇にかけて干している。
乾くわけもないけど、気休めにという感じ。
汗と雨のまじった生乾きの臭いでむせかえる。
私は一番下の段に寝る事にした。
2段目、3段目の人が寝返りを打つたびに、大地震でも起こったかのように
左右に揺れる。
それでも、この35人の中で、いびきをかいていたのは
隣に寝ていた旦那だけだった。
なんて行儀よい静かな人達なんだ。。。
夜中一度トイレに起きた。
ここは、トイレに行くのに屋外へ出て、軽く丘を越えなければならない。
まあ、誰も見てないし、ということで
原っぱでさせてもらうことにする。
終わった後、顔を見上げてびっくり。
夜空満天の星。
そして、一つ一つの星が、手が届きそうなぐらい大きい。
もうこぼれ落ちて来るんじゃないかと思った。
やっぱり、頑張った後にはご褒美があるもんだ。
ご褒美は、お城のようなコテージでふわふわのベッドなんじゃないかと
勝手に期待していたが、たまに自分の小さい頭で考えていた以上の
ご褒美が来ることがある。
そうして又朝を迎えた。
昨日濡れた靴がまだ乾ききってない。
今日はそんなに距離はないはずだから、
太陽で乾かしてから、出発しよう。
5につづく