ドロミテ トレッキングの旅1

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(こちらは、2010年8月の日記です)
この夏は計16日間の、ドロミテ(イタリア)トレッキング旅行へ行ってきました。
Pragser Wild湖から南下してBellunoまで、遭遇する山々を上へUP8000m、
下へ DOWN8000m!旅の思い出をかいつまんで綴ります。

7/21
家から電車とバスで9時間かけて、Pragser Wildseeへ。湖に面する
古いホテルで2泊。きびしいトレッキング前に、しばし休養する事にする。
7/23
トレッキング初日。はじめのコテージ(ドイツ語でHütte)まで
ガイドブックによると5時間半の歩き。ということは、私の遅い足では
休憩を入れて8時間ぐらいかな。
まだ荷物の重さに慣れてないのでこたえる。
私の荷物は8キロぐらい。去年の経験から学んで最小限の荷物。
それでも道中、リュックの中身で捨てれるものはないか
頭の中でずーっと考える。
重いし、太陽が照りつけて暑い。
長袖のTシャツは捨てよう。
最後の1時間ぐらいで突然気候が変わり、突風と豪雨。
大急ぎでリュックの中の服とレインジャケットを全部着込む。
けっこう軽くなった。
やっぱり早まって捨てない事にしよう。
この日参ってたのは主人の方だった。
コテージについたときには文字通り足が棒になっており
膝がそれ以上曲がらなくなっていた。
彼は日頃ジョギングと水泳を欠かさずやっているのだが、
長時間歩くというのはまた別物だ、といってショックを受けていた。
”だからおれはギリシャにいこうって言ったじゃないか。
こんなのバケーションじゃない!”と泣き言をいっていた。
そんなにつらいのかな?
ふと、かれのリュックを担いでみた。
げっ!ゆうに20キロはある!
中身をチェックしてみる。
分厚い本、水彩画セット、ふでばこ、いろんな種類の鉛筆、豪華な洗面用具入れ、
双眼鏡、裁縫セット、自分専用のお気に入りの枕、身体洗うブラシ、、
この、歩く食べる寝るだけで一杯一杯のトレッキングツアーで
絶対使わなそうなものでぎっしりだ。
だいたいシャワー自体ないのに、身体洗うブラシなんてどこで使うつもりなんだろう。
裁縫も出来ないのに、裁縫セットなんていらないだろうに。
私が10グラム単位の神経質さでリュックに入れるものを
選別してきたのに比べ
なんと楽観的な荷造り。
”なんか捨てたら?”
”だめだめ、全部大事なんだ”
これが彼の性分だから仕方がない。
この夜はイタリアコテージの名物ポレンタを食べた。
人は疲れて口もききたくない、という感覚はないのかな?
狭い食堂でいくつかのグループが、長い1日のハイキングの後なお、
寝る直前まで喋りまくっている。
そのエネルギーに圧倒される。
テーブルの隅で地図を真剣にみてる青年を見つける。
一人できてるのかな?
こういう人に、妙に親近感を覚える。
寝室は4人部屋。
主人+美人看護婦の大いびきで寝付けなかったが、イヤホンで音楽をボリューム大にして
いびきをしのいだ。
翌朝6:30に皆申し合わせたように起床。
少々寝不足でも、仕事があるわけでもなく、今日もただ足をいちに、いちに、と前に運ぶだけなので気が楽である。
2につづく